最近のカメラ(デジタル)は背面にあるモニターで撮るか、ファインダーで撮るかを目的に応じて使い分けられるのが特徴。
迷ったら『何をとるか』で判断しよう。
最近、一眼レフを持っているのにファインダーを覗かないで背面モニターで撮ってる人をよく見かける。”背面モニター派の”友人に尋ねてみたら「ファインダーを覗くとモニターに鼻がつくので気づいたら画面が汚れているだとか、化粧が移って落とすのが面倒」とか言われて、だったら最初からミラーレス一眼を買った方が良かったのでは、と思う今日この頃。というわけで、本当にカメラにファインダーって必要なの?という話。
ファインダーを覗いて撮るメリット
最近のモデルだとソニー(SONY)「ILCE-9」がミラーレスながらファインダーを搭載しているのでミラーレス一眼にもファインダー(目を近づけて覗くところ)の搭載機が増えてきている。
背面モニターで撮るか、ファインダーで撮るか、を使い分けられる。今回の冒頭でファインダーって必要なのかと問題提起したが、簡単にファインダーを覗くメリットをまとめてみた。
・外光の影響を受けにくい
背面モニターは晴れてると見えづらいし光が反射すると眩しくて撮影どころじゃない。ファインダーは顔をぐっと近づけて撮るので外光が入りづらく安定した見え方になる。
・撮ることに集中しやすい
視界が撮ろうとする構図のみになるので、撮るべき構図に集中して撮れる……しかし、回りが見えなくなるので集中しすぎに要注意。
・手ぶれしにくい
カメラは撮るとき、身体から離れるほど安定度が落ちて手ぶれしやすくなるわけで、きちっと脇を締めて右手でグリップ、左手でレンズを支えて構えると手ぶれはかなりしづらくなる。アゴを引いて瞼の上あたりの骨を接眼部の上辺につけるとさらに安定する。
・視度補正がある機種が便利
とても便利。視力に問題を抱えた人(近視や老眼)はファインダーを覗いてももやっとしてピントが合ってるかどうか分からなかったりするわけで、メガネやコンタクトをしてても全ての人が度があってるとは限らないわけで、ファインダーを覗いてもピントがあってないとかシャッタースピードや絞りなんかの撮影情報が見えていてもぼやけたりするが、そういった方のために「視度補正」という機能がある機種がある。
視度補正ダイヤルを回すと……ファインダー内のレンズの方からその人の視力に合わせてくれる。これは便利。
カメラを買ったらすぐ、視力がいい人でも悪い人でもダイヤルを回して自分に合わせておくことをおすすめする。ファインダー内に表示されるシャッタースピードなどの情報が一番くっきり見えるようにしよう。
つまり、ファインダーは撮影に集中できてブレにくくてよく見えるわけである。
欠点もある。それは冒頭で述べた液晶モニターの汚れやすさに加えて「目の高さで撮った写真が多くなる」こと。自分の目の高さで撮った写真がいい写真とは限らないわけで、人を撮るときは相手の身長やプロポーションがきれいに見えるアングルやその他必要に応じて腰をかがめたり脚立を使ったり這いつくばったり寝ころんだり座ったりしてカメラの高さを変える必要がある。その場合はファインダーをやめて背面モニターに切り替えるのが良いかと思う。
逆に言えば、遠くの建物や景色など「目の高さで撮った写真」であればファインダーでの撮影が向いているのではないだろうか。何を撮るかでファインダーか背面モニターを切り替えられるのがデジタルカメラの強みである。