動画撮影などに興味を持っている方、また実際に始めた方は
「Log撮影」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
そこで、初心者の方向けにLog撮影とは何か、またはどんな特徴があるか
など分かりやすく解説します。
Log撮影とは?
LogとはLogarithmの頭文字をとった略語です。
ロカリズムとは「対数」を意味します。
光のグラデーションを「対数」で数値化し細かく調整しているため
Log撮影という名前となったそうです。
MP4やAVI、MOVなどのよく使われる動画ファイルよりも
Logで撮影された映像はダイナミックレンジが広く(暗部から明部まで広く映像を収録できる)、色編集の自由度が高いことが特徴です。
編集の段階で比較的自由にホワイトバランスや露出を調整することができるのです。
また Raw撮影よりもデータ容量が小さく、実用性もあります。
しかしMP4などの一般的ファイルよりは重くなります。
つまり Log撮影はデータ量はそれほど大きくなく、一般的なものより細かい色調整が
できるというところが便利で広く活用されている理由です。
Log撮影の特徴は?
Logで撮影をすると、いわゆる白飛びや黒つぶれがしにくくなります。
Log撮影した映像は後から色調を調整し、実際の色味にしていきます。
Logで撮影するとはじめ薄くぼやけた映像になり、そのぼやけたものを
動画編集ソフトを使って自由に編集していきます。
その通常の映像にするための編集工程をカラーコレクション、カラーグレーディングと
呼びます。
その結果、映画のようなオシャレで美しい画像を作れるのが大きな特徴です。
しかし、素人が知識もないまま使ってしまうと、色合いやコントラストが調整できず
チグハグな仕上がりになってしまう可能性が大きいところも注意が必要です。
また一つ一つ時間のかかる作業となります。ある程度の知識と、専用ソフトの購入などの費用が必要となるので本格的な映像を作りたい方向けの撮影方法です。
Log撮影には種類がある?
Logには頭に異なる名前がついたものがいくつかあります。
S-Logは正式にはSONY-Logという名で、ソニーが設計したLogカーブの一種。
Canon-LogはCanonが設計したLogカーブです。
V-LogはPanasonicが設計したLogのことです。
Log撮影できるカメラは?
SONYにはLog撮影対応のカメラが多く生産されています。
Canon製はSonyほどではありませんがミラーレス一眼レフでLog撮影可能な
機材も発売されています。またオプションで一眼レフなどにLogを入れることが
可能な製品もあるようです。
PanasonicはLumixシリーズなどV-logを搭載した人気機種を販売しています。
金額は幅広く、数万円のものから100万を超えるものまでその他の機能も含まれるので
様々です。
まとめ
初心者向きにlog撮影について解説してきましたが
実際、初心者の方には少し難しかったかもしれません。
そもそもLog撮影を実践するには知識がないと難しいので
興味を持った方は必要な編集知識を得てからの購入や使用をおすすめします。
まとめると
Log撮影はダイナミックレンジの広さにより、色編集の自由度が高いこと。
データ量はRAW撮影より重くならないこと。
その結果映画のように綺麗な画像を作ることが出来る。
ということがお分かり頂けたか思います。